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事例紹介

長く在宅生活を過ごすためのデイサービスの活用

2015年02月20日

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ご利用者様情報
・A様 70代 男性
・重度の認知症(認知症自立度IV〜M)
・ADLは歩行困難ですが手引き歩行可能。
介護力
70代の妻のみ。お子さんはいません、親戚も遠方に住んでいる状況。

施設長所見

夫の介護は家族がするもの。
そう考え週一回のデイ利用以上を頑なに拒否されていた奥様。
認知症のご利用者様は認知症日常生活自立度IV〜Mで奥様は疲弊してしまっており、精神状態も不安定になっていましたが、入所施設には入れたくないとの希望がありました。
このご夫婦がアーカスケアセンターを利用し始めて1年が経過する関わりをご紹介いたします。

通所スタート当時の様子

A様がアーカスをご利用された当初は9:00から16:30に利用を1回とされていました。
当時は物忘れは少しあるものの生活に支障はなく、デイ利用で社会との関わりを持たせたいというのが家族様の希望でした。耳が聞こえづらく、大声で話され周りの方からは元気だね〜と言われてました。

アーカスケアセンターの取り組みとご利用者様の様子

半年ほど経ったある日、同じ事を何度も言い、他利用者様と口論になりました。
家族様に報告すると家でも同じで、言えを留守にすると伝え紙にも書いているのに、書いた紙をなくしてしまい、何度も聞きに来るので家を離れられなく困っている、との事でした。
そんな時はアーカスに連絡下さいとお伝えするが、「何とかするので大丈夫」と週1回の利用しかされませんでした。

そんなある日、家族様の用事で1日家を空ける用事が発生、お泊り利用の依頼がありました。
最初は何とか延長でいける様にとされましたが、家族様が帰ってくるのが22時を過ぎる事もあり、お泊り利用となりました。
A様も家族様もすごく不安があったみたいでしたが、実際お泊りされると夜は他利用者様とトランプをしたり、スタッフとテレビを見たり自由に過ごされ、好きな時間に寝て頂いた事もあって楽しかったとおしゃっていました。
それを聞いたご家族様もとても喜んで徐々に信頼と利用に対する安心感を持ち始めた様でした。

その後のご利用者様とアーカスケアセンター

それからしばらくは週1回のデイ利用が続き、スタッフより用事がなくてもお泊り利用されて、A様も家族様もゆっくりする時間を作ってみてはどうでしょうか?と繰り返しお伝えして、少しずつお泊りの回数が増えるようになりました。
ずっと一人で介護されていた奥様も、「お父さんには悪いけど、久しぶりにゆっくり外食して来れたわ」と笑っておしゃってました。
ご利用者様もそうですが、ご家族様も幸せにお過ごし頂くのがアーカスの願いです。
今では週1回から週5回と回数が増え「今日は自分の時間が欲しいからお泊りお願いね」と気軽にお泊り利用下さってます。
1日でも長くご家族様と在宅生活を過ごせる為に、ご本人様はもちろんご家族様もストレスなく過ごして頂きたいと考えております。
アーカスケアセンターを利用して頂き、少しでもお役に立てれば幸いです。

 

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